絨毯で辿るシルクロード

本書は単なる手織り絨毯のカタログではなく、絨毯を介して、その背景にある歴史や文化とともにシルクロードのロマンを楽しんいただくことを主題に編んだ異色の絨毯本。例えば、古代ペルシャと古代日本との接点に着目し、ペルシャの文化が日本の生活文化に影響を及ぼした道筋を紹介。ペルシャ（イラン）、トルコ、コーカサス、トルクメニスタン、ホータン、チベット、中国、そして日本へ――シルクロード伝いに集中するカーペットベルトと呼ばれる絨毯製作地の現況を追った。 2018年11月 世界文化社 厚い大型本。もうただただ圧倒される。 絨毯の起源から地域別の特徴、染めや織りの違い、あまりに細かく美し過ぎて言葉もない。一人だと18年もかかるので６人で織ると言う気の遠くなる仕事を毎日こなしている。人はなぜ単なる敷物にこれほど凝るのか。(読者コメントより)